おたくの花道

楽しくおたくしたい!推しは生きる希望💜

SNSと公式

前回の記事をありがたいことに15年来のおたくの友人が読んでくれて、彼女がハマっているSKY-HI氏がインスタに興味深いポストをしていたので、それをネタにしてほしいとリクエストをくれた。

その記事は こちら↓

https://www.instagram.com/p/CUXd5Gap88N/?igshid=YmMyMTA2M2Y=

 

肖像権についてはそれぞれの事務所によって見解やスタンスも異なるのでここではSNSで拡散されるコンテンツと公式のコンテンツについてちょっと考えてみたいと思う。

 

まず、不当な利益を得ること、誹謗中傷につながること、悪意が込められたことなどはもちろん「やってはだめ」な前提。

タレントやアーティストがファンを増やす=公式のコンテンツを購入してもらうために必要なことは、当たり前だがまず「知ってもらう」こと。

知ってもらう→興味を持ってもらう→好きになってもらう→CDやDVDを購入してもらう、コンサートに来てもらう→良さを広めてもらう

というステップを踏み、良さを広めた結果、また別の消費者が最初のステップから繰り返す、こうしてファンが増えていくものと考えられる。

少し乱暴かもしれないが、タレントやアーティストも「商品」とすると、食品や衣料品、サービスなどと同じく「もの」として売れるためにはどうしたらいいか。食品なら「試食」、衣料品なら「試着」、サービスなら「初回無料」など「ふところを痛ませずに試してもらう」という機会が提供されている。高価なものやQOLに関わることならなおさら試さないことには購入できない。自ら試すほか、インフルエンサーによる商品紹介やSNSでの口コミも参考にする。食べ物ならグルメな人の意見、服ならモデルやスタイリストによる評価、その道のプロや得意な人の意見も参考にして購買を決めることも多いだろう。

タレントやアーティストのファンになったきっかけは「一目見てこれだと思った!」とか「歌声がエモすぎて」とか「雷に打たれた気がした」とか「神様のお告げ」とかいろいろ聞くが、そもそもそう感じるためにはその存在を知ることが必要である。

Youtubeで音楽のコンテンツを見ていると、おすすめとしてK-POPアイドルならファンカムや、MVやバラエティ出演の映像にツッコミを入れる動画などが出てくる。そうした画像をアップしている人たちの概要欄にはおおかた「〇〇の魅力を伝えたい」と書いてある。ファンが作っているので、間違いなくそのタレントの魅力が伝わるし、アーティスト活動のほかバラエティにも出ているタレントであればおたくが大好きな「ギャップ」を知ることもできる。

「この人パフォーマンスは完璧なのにステージ降りるとポンコツすぎる」「爆イケと赤ちゃんの振り幅広すぎる」というのはおたくからしてみれば最大の誉め言葉である。

こうしたものは先に述べた食べ物でいうと試食、服で言えば試着の役割をし、「知ってもらう」「興味を持ってもらう」の役割の一部を担っているのは公式が認める認めないにかかわらず事実だろう。

実際私も現在の推しの沼に足を踏み入れたのも、Youtubeにアップされていたソロ曲を1時間ループさせたものを聴いたのがきっかけだった。あの時おすすめに出てこなければ今の私はないと思う。

こうしたファンがSNSにアップするコンテンツに対して、公式は一方的にNGを突き付けるだけでいいのだろうか、と考えた。

ファンカムやYoutubeのせいで売り上げが落ちる、販売機会の損失というのは少し言い訳的なところもあるのではないか。公式ならでは、公式にしかできないコンテンツを作れば差別化できる。ファンも価値のあるものには対価を払うし、そもそも公式とSNSで拡散されるものは別物ととらえているのではないか。公式のコンテンツに課金するファンであればなおさらである。

コンテンツ作りや付加価値の創造をせずに、消費者に対し「あれだめ」「これだめ」ばかりは少し違うのでは?と思ってしまうのである。SNSで拡散されるものを競合としてしまっているのは企業側のほうなのではないか。今の時代に即した公式ならではのコンテンツを作る企業努力も必要なのでは?と思う。

 

私が沼っている世界(韓国)には「マスターさん」の文化がある。空港やTV局の入り、TV番組収録やコンサートで写真や動画を撮り、SNSで公開したり作品の展示会などを行っている。そもそもファンが好きなタレントの好きな瞬間を撮っているので、そのタレントのファンにとっては共感しかない。しかもとてもクオリティが高い。ジャニーズの界隈でいうと「闇写」に当たるのかもしれなく、グレーな部分もあるがタレントからも認知されているので日本よりはオープン。マスターさんの撮った写真をインスタのストーリーに上げるタレントまでいる。私も好きなマスターさんがいて日本で展示会などのイベントがあれば見に行っている。

だからといって公式のグッズの売り上げに響くことはなく、そこはファンもちゃんと区別している。もちろんはなから公式のものしか利用しない、というファンもいる。

 

ファンが制作する公式以外のコンテンツがなくなることは今後も考えられないので、はじめから「販売機会の損失になる」競合と捉えなければよいのではないか。せっかくの公式コンテンツを競合に落とし込むことなく、逆にファンが制作するものやSNSでの拡散を利用してしまい、公式におけるファンの満足度、ロイヤリティを上げることに注力したほうが良いのではないか。

日高社長(ここはあえて社長と表現)はその必要性をものすごくよくわかっているのだと思う。その手段としてのファンクラブ組織だったり、クラウドファンディングだったり。公式にしかできない手法でファンの満足度を上げている。これについてはまたよく調べたあとで触れてみたい内容。

 

これも考え方は諸説あり♪です。

本日もおたくの皆さんに幸あれ💜