おたくの花道

楽しくおたくしたい!推しは生きる希望💜

ランダムの中毒性

ジャニヲタをやっているときはあまり出会ったことがなかったランダム。そう、グッズや特典としてメンバーのトレカなどが文字通りランダムで封入されていること。CDやDVDに特典としてついてくる場合はパッケージの中の歌詞カードや付属のフォトブックの間に挟まれていてもちろん外から確認することはできない。グッズはほとんどがオンラインショッピングなので商品名を指定して注文するので届くまでわからない。店頭で特典として受け取る場合も購入する場合も中身が透けないようなパッケージなのでこれまた選ぶことができない。

コンプリートを目指していてどのメンバーが来ても、被りさえしなければ良いという人には楽しみながらドキドキ感も味わいながらコレクションできるというなかなか良いシステムなのではとは思う。

しかし、私は推しているグループのメンバーは皆好きだがグッズとなると正直推しだけでいいと思っているタイプ。お金と収納場所に余裕があればそうではないのかもしれないが、安いからコンプできそう~といって揃えていると、「メンバー分揃えてもいい値段」と「ちょっと推しだけでいいかな」という線引きの値付けが難しくなってくる。間を取って「〇〇▽▽(コンビ)は揃えたいな」「●●ライン揃えたいな」となるとキリがない。しかも本人たちのビジュアルのほかにキャラクターのグッズが2種類あり、缶入りのキャンディー、シール付きのグミ、キーチェーンやハンカチなどの商品がしょっちゅう出る。しかもそのランダムのグッズは少しずつ高くなる。グッズがついてくるお菓子200円程度なら推しが出てくるまで買おうとも思えるが、アクスタまで「ラッキードロー」というわくわく感をあおるような名称で1000円を超える。

推しているグループのメンバーは7人なので1/7の確率なのだが、私は自慢ではないがCDやDVD類の特典で自引き(=自分の推しが出ること)をしたことがない。そのことを同じくランダムのグッズがあるアイドルを推している友人と共に憂いているのだが、その友人のうち一人はサバイバル番組出身のグループのメンバーをオーディション時から推している。彼女いわくオーディション進行中からトレカが発行されていて、メンバー数はまだ選考中なので推しを引くには1/40の確率だったらしい。1/40なんてもうそんなんプロ野球チップスやん。また、もう一人の友人は私と同じくCDやDVDの特典で自引きをしたことがなかったのだが、今回めでたく推しが手元にやってきたらしい。よかった!私も推しがもうすぐカムバなのでぜひあやかりたい!

最近ではYoutubeやTictokでランダムグッズの開封動画を公開している人も多い。そんな中で「推しチャレンジ」という言葉も生まれてきている。推しを引く過程をドラマチックに仕上げる人もいて、なかなか見ていて楽しい。それに「箱買い」する猛者もいてその箱の中でどんな配列でメンバーやキャラクターが並んでいたかを公開してくれる人もいる。そのおかげで効率よく推しを手に入れたこともしばしば。

私はそのように効率よく手に入れたいタイプなのだが、コンビニに行って推しのキャラクターのグッズが売っているとつい買ってしまう。発売日からしばらく経ってもまだたくさんあると、売れ残っていると思われるのではないか、ここで売れ行きが悪ければ今後この店舗に置いてくれなくなるのではないか、ひいては製造してくれなくなるのではないか、とまで思ってしまうのだ。

推し以外のものが出たらどうするか。Twitterを見ているとお菓子のおまけ的なものでもマメに交換に出している人がいるが、どうも面倒くさがりなのでCDやDVDの特典のトレカなどキャラクターではなくメンバー本人のビジュアルのものだけTwitterで交換に出している。DMでのやりとりからトレカを梱包して送付するまでなかなか気を遣う取引をするので意外とエネルギーを要する。だが交換が成立して推しのすばらしいビジュアルのトレカを手にした時の喜びはひとしおだし、気の利いたメッセージやおまけを同封してくれる交換相手の方もいて、そのあともTwitterでつながったりと良いことがあるとああおたくやっててよかった楽しいなーと思える。

交換しない推し以外のグッズはどうするかというと、今後トレカを交換するようなことがあったら送料が変わらない程度のシールなどは交換相手の方におまけにしたり、今後現場があったときに交流した人にあげたいな、とメンバー別に分けてストックしている。

肝心の推しのグッズはどうしているかというと、DVDや雑誌類、写真集なども今までの棚では収納しきれなくなったので数万かけて買ったガラス扉付きの棚に飾ったり、一番よく出るキーチェーン類などは100均のワイヤー棚などにかけたりしている。

先に効率よく手に入れたいなどとカッコいいことをぬかしたが、開封して推しが出ないと逆に出るまで買いたくなってしまう。最初からコンプ目的で購入するのではなく、ちょっとあったから買ってみるか、から始まるのだがむきになってしまう。コンプしよう=志高い系おたく、とするならコンプしなくていいけど推しが出るまで=執着系おたく、である。前述した先人の知恵による「配列情報」をもとに購入したはずが「奥から〇番目」と「手前から〇番目」を間違えたことがあり、外出先からもうすぐ家につくタイミングだったのに引き返して正しい位置のものを買いなおしたこともある。また、SNSを見ていると「自引きやったー」という同ペンさんの書き込みが必ずあるので「よーし私も!」から始まり「なんで私は自引きできないの・・・」と、たかだか数百円のものでメンタルがやられることもある。本当にそのものが欲しいのであればフリマアプリで購入すればいい。でも封を開けて推しが目に入ったときの高揚感といったらない。大げさにいうなら「推しから選ばれた」気持ちにもなる。そう、ランダムのグッズには商品そのもの以外に開けるまでのワクワクドキドキ、推しが入っていたときの幸福感という付加価値がある。なぜおたくはランダムを買うのか?そこで推しが「ぼくを見つけて」と言っているからである。

 

本日もおたくの皆さんに幸あれ💜